京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
写真をご利用いただくことも可能です。詳細は利用規約をお読みください。
コンイロイッポンシメジ
コンイロイッポンシメジ
青という珍しい色のキノコです。傘の裏は白色ですが,それ以外の部分はすべて青色です。有毒種が多いイッポンシメジ属ですが,本種は毒々しい見た目に反して無毒で食用にもなります。とはいえ,(当然ながら)食べられることはあまりないようです。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
ベニヤマタケ1
ベニヤマタケ
名前のとおり鮮やかな紅色が目立つキノコ。春から秋にかけて,森林や草地の地面に発生します。ヒイロガサによく似ていますが,柄に縦の繊維状紋がないことで区別できます。食用にでき,山口県では古くから「アカナバ」の地方名で親しまれてきました。鮮やかな色を活かしたオムレツなどの料理に向きます。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
ニホンヒキガエル
ニホンヒキガエル
別名「ガマガエル」。ガマガエルといえば自来也をはじめ忍者が乗っているイメージですが,実際はあまり飛び跳ねずのそのそ歩く,活劇に似合わない鈍重なカエルです。身を守るために耳腺から出す毒は「蟾酥(せんそ)」と呼ばれ,抗炎症作用などの薬効もありますが,傷薬として有名な「ガマの油」には入っていません。北大路魯山人曰くヒキガエルの肉は鶏のむね肉より美味とのことですが,蟾酥は苦いようです。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
ヤエムグラ
ヤエムグラ
街中でもよく見かける雑草の一種。種名の「葎(むぐら)」も雑草のヤブを指す言葉です。いわゆる「ひっつき虫」で,葉や茎などに細かな棘がたくさんあり,これが服などに引っ掛かります。細長いため自立できず,茎の棘は他の草に寄りかかって立ち上がるために使われるものです。春から初夏にかけて白い花を咲かせますが,1mm程度と非常に小さいため,よくよく見ないとわかりません。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
マムシグサの花
マムシグサ
食虫植物のような花が目を引く多年草。茎(本当は葉のさやが花茎を取り巻いたもの)のまだら模様から「マムシ」の名を冠していますが,その名に違わぬ凶悪な毒を持っています。誤って食べると口内に激痛が走り,それでも無理に飲み込むと重篤な場合は死に至ります。サトイモ科らしく根にデンプンを蓄えるため,救荒植物として毒抜きをしたうえで食べられたこともあるようですが,大変危険なので決して試さないでください。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
アブラゼミ
アブラゼミ
街中でもよく見られるセミ。茶色のまだら模様の翅が特徴で,これが油紙(表面に油を塗った耐水性の紙)に似ているためこの名がつけられました。「ジジジジジジ」という鳴き声を暑苦しいと感じるか,夏らしいと感じるかは意見が分かれそうです。ちなみに,この鳴き声が油で揚げる音を連想させることから名づけられたとも言われています。他のセミに比べて夜に鳴くことが多いので,ちょっと迷惑です。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
ミンミンゼミ
ミンミンゼミ
太くて短い卵型の体型と,体に比べて大きな翅が特徴的なセミ。名前どおりの「ミーンミンミンミン」という鳴き声は日本の夏の風物詩で,効果音としても頻繁に使われています。一方で,東京都心部などでは市街地に多く,京都市をはじめ西日本では主に森林に生息し市街地には少ない,という風変わりな分布をしており,地域によっては「テレビではよく聞くけど,実物の鳴き声は聞かない」ということもあるようです。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
ヒグラシ
ヒグラシ
日を暮れさせるというイメージから「日暮」と名付けられたセミ。早朝や夕方に「カナカナカナカナ…」と,もの哀しげな声で鳴きます。夕暮れ時に鳴いて哀愁を演出するせいで晩夏のセミと勘違いされがちですが,鳴き始める時期は他のセミより早い6月下旬頃です。秋の季語とされるなど,日本人の感性には美しい声として響きますが,海外の人にはただの騒音にしか聞こえないこともあるようです。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
ナメコ
ナメコ
別名キツネノチャブクロ。山林から公園まで広く見られるキノコです。成熟するとてっぺんに穴が開き,つつくと胞子が煙のように吹き出します。内部に胞子が形成される前の(内部が白い)幼菌は食用になり,焼いて食べると形容しがたい独特の食感があるそうですが,採取した後もどんどん胞子が作られるため,相応の準備をして臨まなければならないようです。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
モエギザトウムシ
モエギザトウムシ
山林などで普通に見られるザトウムシです。豆粒よりも小さな胴体からきわめて細長い脚が生えた個性的なフォルムをしており,架空の生物やロボットなどのモデルにされることもしばしば。長い前脚を杖のように使い,前方を探りながら歩く様子が「座頭虫」という名前の由来です。クモに似ているため「メクラグモ」とも呼ばれていましたが,実際はクモよりもダニに近いそうです。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
クロツグミ
クロツグミ
クロツグミは初夏に日本にやってくる夏鳥で,鳴き声のレパートリーが群を抜いていることで有名です。さえずりの最初に使う音節だけでも1個体が5~15種類ほど持っており,そのあとの組合せとさえずりの速度により様々な鳴き声を披露してくれます。減少傾向は見られませんが,個体数が少ないため,京都府レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
クマバチの飛行
クマバチ
体が大きく威圧感のある大きな羽音を立てて飛ぶため,凶暴なスズメバチと混同されがちですが,実際はおとなしい性質のハチです。体に比べて翅が小さく,かつては航空力学的には飛ぶことが不可能とされていました。この謎は,空気の粘性も計算に入れることで解決しています。余談ですが,リムスキー=コルサコフ作曲の「熊蜂の飛行」には誤りがあり,曲名は正しく翻訳すると「マルハナバチの飛行」になります。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
利用規約
○本サイトに掲載されている写真素材はすべて,どなたでも,自由に,無料で御利用いただけます。
加工や商用での利用も可能です。
ただし,以下に該当する場合を除きます。
・写真素材をほぼそのままの状態で再配布・販売する場合。
・写真素材を商標等に利用し,独自の権利を主張する場合。
・法律に抵触する恐れがある場合,公序良俗に反する場合,誹謗中傷等により第三者に対して攻撃的な場合,性風俗に関連する場合,
その他本協議会が不適切と判断する場合。
○利用する際には,必ず「©京都伝統文化の森」とクレジット表記してください。