京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
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キランソウの花
キランソウ
日当たりの良い場所を好む多年草。名前の由来は不明です。「ジゴクノカマノフタ」という恐ろし気な別名もありますが,薬効により病気が治り地獄の釜の蓋が閉まるという良い意味があるようです。生薬名としては「筋骨草(キンコツソウ)」「白毛夏枯草(ハクモウカコソウ)」といい,全草を乾燥させたものを煎じて服用します。また,生葉の絞り汁が切り傷や虫刺されにも効くとも言われ,別名に違わぬ万能薬なのかもしれません。
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マメホコリの子実体
マメホコリ
キノコではなく変形菌の一種,マメホコリの子実体です。未熟なものは赤みがかった目立つ色をしていますが,成熟すると暗褐色になります。直径が15mm程度にもなり,数mm程度の小型のものが多い変形菌の子実体としては大型です。中には胞子がぎっしりと詰まっています。世界中に分布している普通種なので,注意深く探せば比較的簡単に見つけられます。
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ジョロウグモ
ジョロウグモ
住宅地周辺でも普通に見られるクモ。派手な色合いで女郎(遊女)を連想させることが名前の由来と言われます。クモ自体,特異な容姿と生態から妖怪などのモチーフになりやすい生き物ですが,本種の女性を連想させる名前と身近さも加わったためか,美女に化ける妖怪「女郎蜘蛛」が日本各地に伝えられています。伝承の内容は様々ですが,男性に深い恨みを抱いて亡くなった女性の変わり果てた姿というケースが多いようです。
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マメヅタ
マメヅタ
樹木や岩に茎を這わせる着生植物。一見,つる植物か多肉植物のようですが,実はシダの仲間です。びっしりと胞子嚢がついた胞子葉を見れば,すぐにシダ植物とわかります。山林内ではありふれた種です。
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ヒイラギの稚樹
ヒイラギ
フチが棘のように尖った葉が特徴的な常緑樹。古くから魔除けの力があると信じられ,庭木として表鬼門(北東)に植えられてきました。また,季節の変わり目で鬼が現れやすい節分の日には,焼いたイワシの頭と共に門に飾り(柊鰯),ヒイラギの棘とイワシの匂いで鬼を追い払います。これは「焼嗅(やいかがし)」とも呼ばれ,「案山子(かかし)」に転じたという説もあります。
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アマガエル
ニホンアマガエル
日本のカエルの代表種。雨の前後には一斉に鳴く声を聞くことができ,夜になると明かりに集まる虫を食べるため街中にも現れるなど,最も身近なカエルと言えます。カエルと聞くと本種をイメージする方も多いのではないでしょうか。通常は緑色ですが,周囲の環境に合わせて色を変えることができるため,時にカエルとは思えない色になっています。体表の粘液は強い毒性を持っているので,触った場合は必ず手を洗いましょう。
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ヒメジョオン
ヒメジョオン
街中でもよく見かける雑草。北米原産の植物で,幕末に観賞用として輸入されたものが野生化しました。在来植物に悪影響を与える恐れがあり,日本の侵略的外来種ワースト100にも名を連ねています。同じくワースト100の一員「ハルジオン」と混同されがちですが,茎が中空でなく,葉が茎を抱かないのがヒメジョオンです。中国名で「女苑」と呼ばれる「ヒメシオン」に似ていることが名前の由来と言われます。
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センダイムシクイ
センダイムシクイ
鳴き声が特徴的で「焼酎一杯グィーッ」や「鶴千代君ーッ」という空耳が有名です。名前の由来も「千代,千代(ちよ,ちよ)」と聞こえるさえずりを音読みして「センダイ」という名前に繋がったとされています。
春に日本へやってきて秋に去っていく夏鳥で,5月~7月にかけて繁殖し,たまにツツドリに托卵されます。
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シイタケ
シイタケ
食用キノコの代表格。茶碗蒸しや天ぷらなど様々な料理で食べられますが,肉厚のものは炙り焼きにするのがお勧めです。キノコには干すことにより旨味が増えるという特徴がありますが,干しシイタケは特に旨味が強く,出汁素材としても欠かせません。スーパーでも普通に売られていますが,野外では春と秋の2回,シイやクヌギなど広葉樹の枯木に生えます。採取する際はよく似た毒キノコ「ツキヨタケに気を付けましょう。
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ミツバ
ミツバ
名前のとおり葉が3つに分かれているセリ科の多年草。爽やかな香りが特徴で,吸い物や親子丼の具などに使われる,和食には欠かせない香味野菜です。スーパーでも普通に売られていますが,野生のものは香りが強く野趣に富んだ味わいを楽しめます。採取の際は,キツネノボタンというよく似た毒草に注意しましょう。柄に毛が生えていてザラザラしているのがキツネノボタンです。
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モミの稚樹
モミ
クリスマスツリーに利用される針葉樹。葉の先端が2つに割れて尖っており,稚樹はこの特徴でツガと容易に見分けられます。葉先に触れて痛いのがモミです。稚樹の成長は遅いですが,樹齢10年頃から急激に成長が速くなります。このため大木になり,神木として信仰の対象となったものもあるようです。木材としては,白く清潔感があることから棺や卒塔婆などの葬祭具に使用されます。
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モリオカメコオロギ
モリオカメコオロギ
名前のとおり森でよく見られるコオロギ。オスは平らな顔が特徴で,輪郭が下膨れ気味に見えることが「オカメ」の由来です。近年,たんぱく質が豊富で環境負荷も小さい食材として注目されているコオロギですが,主に食べられているのは爬虫類などの餌用に大量飼育されてきたヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギです。愛玩用としてもあまり飼育されていない本種は,今後も人に食べられることなく森で生きていけるでしょう。
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