動物
オオセンチコガネ
山林内で普通に見られる甲虫。金属光沢がとてもきれいですが,名前の「センチ」は「雪隠(せっちん)」(トイレ)に由来し,動物の糞に群がる習性を持っています。動物の糞を食べる虫は糞虫と呼ばれ,ちょっと汚く感じるかもしれませんが,糞の分解を早める分解者として自然界の物質循環において重要な役割を担っています。緑色や赤色,青色など地域によって色彩変異が大きく,愛好家も多いようです。
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アオハムシダマシ
金緑色が眩しいほどに輝く,とても美しい甲虫。体長は1センチ前後と小柄ですが,存在感は抜群です。春先から初夏にかけて山野で見られ,リョウブなど白~黄色の小さな花に群がって花粉や蜜を食べます。アオハムシダマシの仲間は赤紫色に輝くアカハムシダマシやアカガネハムシダマシなど美しいものばかりなので,林内散策の際は是非探してみてください。
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ハナムグリ(ナミハナムグリ)
緑色の美しい体に白い斑点が特徴的な甲虫。アオハナムグリに似ていますが,毛が目立つ点で見分けられます。花に飛来して花粉や蜜を食べることが,「花潜り」の由来です。ハナムグリの仲間は飛び方に特徴があり,他の甲虫とは違い上翅(背中の甲)を開かず,空気抵抗を抑えて素早く飛びます。幼虫も背中で地面を歩く(しかも速い)という面妖な技を会得しており,成虫・幼虫とも移動方法に個性が光ります。
- コウチュウ目(カブトムシ亜目)
- コガネムシ科(ハナムグリ亜科)
- ハナムグリ属
- 動物
- 昆虫綱
- 節足動物門
- ハナムグリ(ナミハナムグリ)
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カマドウマ
竈(かまど)のような薄暗いところにいて,馬のように飛び跳ねる虫だから「竈馬」です。発達した後脚による跳躍力は凄まじく,ケースに入れて飼育すると壁に激突して死んでしまうほどです。家屋内ではトイレに出没することも多く,「便所コオロギ」という不名誉なあだ名をつけられています。 ※カマドウマは国内に70種以上が生息しており同定が困難なので,便宜的に代表種のカマドウマと表記しています。
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ヤマガラ
とっても芸達者なヤマガラは,平安時代から人々に愛されてきた記録が残っています。昭和の半ばには縁日などでおみくじを引く芸を披露していたため,馴染みのある方もいるかもしれませんが,鳥獣保護法の制定とともにこういった姿は見なくなりました。 エゴノキに実がつく10月~11月頃にエゴノキを観察していると,大好物に寄ってくるヤマガラを発見することが出来るかもしれません。
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ニホンヒキガエル
別名「ガマガエル」。ガマガエルといえば自来也をはじめ忍者が乗っているイメージですが,実際はあまり飛び跳ねずのそのそ歩く,活劇に似合わない鈍重なカエルです。身を守るために耳腺から出す毒は「蟾酥(せんそ)」と呼ばれ,抗炎症作用などの薬効もありますが,傷薬として有名な「ガマの油」には入っていません。北大路魯山人曰くヒキガエルの肉は鶏のむね肉より美味とのことですが,蟾酥は苦いようです。
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クロツグミ
クロツグミは初夏に日本にやってくる夏鳥で,鳴き声のレパートリーが群を抜いていることで有名です。さえずりの最初に使う音節だけでも1個体が5~15種類ほど持っており,そのあとの組合せとさえずりの速度により様々な鳴き声を披露してくれます。減少傾向は見られませんが,個体数が少ないため,京都府レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。
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ヤマカガシ
赤と黒の派手な模様から黒っぽい地味な色まで色彩の変異の幅が広いヘビ。かつては無毒と思われていましたが,顎の奥に毒牙を持つことがわかっています。深く噛まれなければ毒は注入されませんが,毒性が強いうえに血清の製造も難しくなりつつあるため,今後は噛まれると命に関わるヘビになるかもしれません。この毒は主に獲物の捕食に使われますが,身を守るための毒も持っており,敵に襲われると頸部の毒腺に蓄えたヒキガエル由来の毒を撒き散らします。捕食用と自衛用,2種類の毒を持つ珍しい毒ヘビです。
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ウグイス
「ホーホケキョ」という鳴き声を聞くと,春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。これは繁殖期の春夏に縄張を示すために発するオスだけの特別な鳴き方です。「梅に鶯」という組み合わせが有名ですが,茂みを好むウグイスが枝葉の無い梅に止まることはとても稀です。滅多に見ることのできない美しい組合せだからこそ,昔から絵や詩歌によく登場しているのかもしれません。
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ミソサザイ
全長10㎝ほどの,スズメよりも一回り小さい鳥です。とても小さなミソサザイですが,鳴き声は鋭く,森の中によく響きます。警戒しているときの動きが特徴的で,羽をバタバタさせながら激しく上下移動をします。オスはメスのために巣の外観を整え,外観が気に入ったメスが巣の内装を整えることでカップル成立となりますが,オスは子育てには参加せず,次のメスのためにまた新たな巣を作り始めます。
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ニホンアマガエル
日本のカエルの代表種。雨の前後には一斉に鳴く声を聞くことができ,夜になると明かりに集まる虫を食べるため街中にも現れるなど,最も身近なカエルと言えます。カエルと聞くと本種をイメージする方も多いのではないでしょうか。通常は緑色ですが,周囲の環境に合わせて色を変えることができるため,時にカエルとは思えない色になっています。体表の粘液は強い毒性を持っているので,触った場合は必ず手を洗いましょう。
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センダイムシクイ
鳴き声が特徴的で「焼酎一杯グィーッ」や「鶴千代君ーッ」という空耳が有名です。名前の由来も「千代,千代(ちよ,ちよ)」と聞こえるさえずりを音読みして「センダイ」という名前に繋がったとされています。 春に日本へやってきて秋に去っていく夏鳥で,5月~7月にかけて繁殖し,たまにツツドリに托卵されます。
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モリオカメコオロギ
名前のとおり森でよく見られるコオロギ。オスは平らな顔が特徴で,輪郭が下膨れ気味に見えることが「オカメ」の由来です。近年,たんぱく質が豊富で環境負荷も小さい食材として注目されているコオロギですが,主に食べられているのは爬虫類などの餌用に大量飼育されてきたヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギです。愛玩用としてもあまり飼育されていない本種は,今後も人に食べられることなく森で生きていけるでしょう。
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