ヒグラシ ダウンロード
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日を暮れさせるというイメージから「日暮」と名付けられたセミ。早朝や夕方に「カナカナカナカナ…」と,もの哀しげな声で鳴きます。夕暮れ時に鳴いて哀愁を演出するせいで晩夏のセミと勘違いされがちですが,鳴き始める時期は他のセミより早い6月下旬頃です。秋の季語とされるなど,日本人の感性には美しい声として響きますが,海外の人にはただの騒音にしか聞こえないこともあるようです。
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ヒイラギの稚樹 ダウンロード
フチが棘のように尖った葉が特徴的な常緑樹。古くから魔除けの力があると信じられ,庭木として表鬼門(北東)に植えられてきました。また,季節の変わり目で鬼が現れやすい節分の日には,焼いたイワシの頭と共に門に飾り(柊鰯),ヒイラギの棘とイワシの匂いで鬼を追い払います。これは「焼嗅(やいかがし)」とも呼ばれ,「案山子(かかし)」に転じたという説もあります。
ヒメジョオン ダウンロード
街中でもよく見かける雑草。北米原産の植物で,幕末に観賞用として輸入されたものが野生化しました。在来植物に悪影響を与える恐れがあり,日本の侵略的外来種ワースト100にも名を連ねています。同じくワースト100の一員「ハルジオン」と混同されがちですが,茎が中空でなく,葉が茎を抱かないのがヒメジョオンです。中国名で「女苑」と呼ばれる「ヒメシオン」に似ていることが名前の由来と言われます。
ヒカゲノカズラ ダウンロード
ヒカゲノカズラの胞子嚢穂 ダウンロード
地を這うように伸びる多年草です。名前に反して日当たりの良い場所に生育します。日本神話に登場する天岩戸(あめのいわと)の前でアメノウズメが踊った際に身に着けていたと言われており,現在でも伏見稲荷大社の大山祭など,神事に使われています。また,胞子(石松子(せきしょうし)と呼ばれています)が丸薬の衣や人工授粉用花粉の増量剤,マスクの性能試験などに利用されるなど,神事から工業まで広く役立っている珍しい植物です。
木漏れ日の中で輝くヒナウチワカエデ ダウンロード
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日当たりの良い山地の谷筋に生育するカエデ。京都市内においては,北部山間部に見られます。観光地周辺では,イロハモミジ,オオモミジが多くありますが,切れ込みの深く繊細な葉の形状や紅葉の美しさはカエデの中でも屈指であり,知っていただきたい樹木の一つです。よく似た種にコハウチワカエデがありますが,生育場所が尾根周辺に限られることや,葉の切れ込みの浅さ,葉の重厚さなどから見分けがつきます。