京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
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スギの雌花
スギ
日本固有の針葉樹。日本の林業において最も多く植えられてきた樹種で,戦後は拡大造林が奨励されたため,全国のいたるところで見られます。しかし,近年は林業の低迷により放置され荒廃したスギ林も珍しくありません。このようなスギ林は,生物多様性が低い,災害に弱いなど公益的価値が低いだけでなく,日本の国民病「花粉症」の原因にもなっています。スギ林をどう管理していくかが,日本の森林の最重要課題の一つと言えます。
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ヤマネコノメソウ
ヤマネコノメソウ
森林内や林縁,低地の湿ったところなどに生える多年草。互い違いに葉をつけることがネコノメソウとの違いです。果実が裂け中から種子がのぞいている様子が猫の目に似ている,というのがネコノメソウ属の名前の由来ですが,裂けてから時間が経つと盃のように開いてしまい,猫の目とは似ても似つかなくなります。
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越冬後のテングチョウ
テングチョウ
天狗の鼻のように顔が尖っている,風変わりなチョウです。この尖っている部分は,パルピ(下唇髭)という匂いを感じ取ったりする器官で,他のチョウにもあるのですが,テングチョウのものは特に目立ちます。チョウとしては長生きで,1年以上生きることもありますが,盛夏と冬には休眠します。まれに大発生し,その際には幼虫の食草であるエノキが丸坊主にされてしまうこともあるようです。
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泥で汚れたハナムグリ
ハナムグリ(ナミハナムグリ)
緑色の美しい体に白い斑点が特徴的な甲虫。アオハナムグリに似ていますが,毛が目立つ点で見分けられます。花に飛来して花粉や蜜を食べることが,「花潜り」の由来です。ハナムグリの仲間は飛び方に特徴があり,他の甲虫とは違い上翅(背中の甲)を開かず,空気抵抗を抑えて素早く飛びます。幼虫も背中で地面を歩く(しかも速い)という面妖な技を会得しており,成虫・幼虫とも移動方法に個性が光ります。
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カマドウマ
カマドウマ
竈(かまど)のような薄暗いところにいて,馬のように飛び跳ねる虫だから「竈馬」です。発達した後脚による跳躍力は凄まじく,ケースに入れて飼育すると壁に激突して死んでしまうほどです。家屋内ではトイレに出没することも多く,「便所コオロギ」という不名誉なあだ名をつけられています。
※カマドウマは国内に70種以上が生息しており同定が困難なので,便宜的に代表種のカマドウマと表記しています。
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ヤマガラ
ヤマガラ
とっても芸達者なヤマガラは,平安時代から人々に愛されてきた記録が残っています。昭和の半ばには縁日などでおみくじを引く芸を披露していたため,馴染みのある方もいるかもしれませんが,鳥獣保護法の制定とともにこういった姿は見なくなりました。
エゴノキに実がつく10月~11月頃にエゴノキを観察していると,大好物に寄ってくるヤマガラを発見することが出来るかもしれません。
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フユイチゴの果実
フユイチゴ
つる性で地を這うように伸びるキイチゴの仲間。春に花が咲き夏に果実をつける他のキイチゴと異なり,晩夏に花を咲かせ晩秋から冬にかけて実をつけます。酸味がやや強い果実はそのままでも美味しく食べられ,ジャムや果実酒にすれば長期間楽しめます。林縁にもよく生えるので,フユイチゴ狩りを兼ねた秋のハイキングもお勧めです。
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ドクベニダケ
ドクベニダケ
鮮やかな赤色の傘が目立つ毒キノコ。夏から秋にかけて森の地面に生えます。食感がぼそぼそしているうえに強い辛味があるため,大量に食べることはあまりありませんが,海外では中毒による死亡事例もあります。しばしば地面に輪を描くように生えますが,これは「フェアリーリング」と呼ばれ,妖精が輪になって踊った跡とも,妖精の世界への入口とも言われます。ファンタジーですね。
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クサギの実
クサギ
「臭木」の名のとおり葉に独特の悪臭がある落葉小高木。この悪臭は茹でると消えるので,若葉は山菜として食べられます。秋には青い実をつけ,赤い萼も相まってよく目立ち見て楽しめるだけでなく,草木染では数少ない青色の染料として利用できます。何かと人の役に立つのにネガティブな名前を付けられた,不遇な植物です。
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クサイチゴ
クサイチゴ
明るい林縁や草地に生える,ポピュラーなキイチゴ。背丈が低いため名前のとおり草に見えますが,実際には樹木です。直径4cm程にもなる大きな白い花が目を引きます。果実は5月の終わりから6月にかけて赤く熟し,酸味の少ないあっさりした甘みで美味しく食べられます。生食だけでなく,シロップやジャムにするのもお勧めです。
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イトハイゴケ
イトハイゴケ
カールした葉が特徴的なコケ。普通に見られる種で,朽木や岩などに群落をつくります。かつては,歴史が古く多くの種を含んでいたハイゴケ属に分類されていましたが,近年は分子系統解析によってコモチイトゴケ属に分類されています。
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オオモミジの紅葉
オオモミジ
紅葉の代表イロハモミジから自然発生した変種。名前のとおり,イロハモミジより大きな葉をつけます。一つの木でも葉が黄色から赤色まで様々な色に染まり,特に紅葉の初期は微妙な色の変化を楽しめるのでお勧めです。公園の植栽や庭木としても人気があり,一年中葉が赤い「ノムラカエデ」などの園芸品種もつくられています。
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