京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
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クリンソウ
クリンソウ
「九輪草(クリンソウ)」という名前は,花茎を中心に円状に花がつき,それが数段重なる姿が,仏塔の屋根から天に向かって伸びる九輪に似ていることに由来します。日本に自生するサクラソウ科の植物の中で最も大きく,花も大きく美しいことから庭に植えられることも多いです。京都府内では数がかなり減少していましたが,シカが好んで食べないことで徐々に個体数が増えてきているようです。
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ヤマカガシ
ヤマカガシ
赤と黒の派手な模様から黒っぽい地味な色まで色彩の変異の幅が広いヘビ。かつては無毒と思われていましたが,顎の奥に毒牙を持つことがわかっています。深く噛まれなければ毒は注入されませんが,毒性が強いうえに血清の製造も難しくなりつつあるため,今後は噛まれると命に関わるヘビになるかもしれません。この毒は主に獲物の捕食に使われますが,身を守るための毒も持っており,敵に襲われると頸部の毒腺に蓄えたヒキガエル由来の毒を撒き散らします。捕食用と自衛用,2種類の毒を持つ珍しい毒ヘビです。
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木登りするアオダイショウ
アオダイショウ
本州最大のヘビで,大きな個体は2メートルを超えます。木登りが得意で壁や塀をよじ登ることもでき,市街地にも生息している身近なヘビです。1985年に発表された「緑の国勢調査」では,身近な動物の第6位に選ばれています。「蛇蝎のごとく」という言葉があるように何かと嫌われがちなヘビですが,本種は無毒でおとなしい性格のうえ,ネズミを食べてくれる益獣という面もあります。顔もよく見ると可愛らしくありませんか?
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カヤラン
カヤラン
日本固有種の着生ラン。指揮者みたいな名前は,細長い葉がカヤ(榧)に似ていることに由来するようです。樹木にくっついて生活する着生植物の一種なので,探す場合には地面ではなく樹木の幹や枝を見上げます。ちなみに,くっついているだけで栄養を奪うわけではないので,寄生植物ではありません。際立ってきれいなわけではありませんが,栽培が難しいためか,手が届く範囲にあるものはすぐに採取されてしまうようです。
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アオズムカデ
アオズムカデ
頭や背が青黒いムカデ。8センチ前後とかなり大型で強い毒も持つため,噛まれると激しく痛みます。ムカデは触れたものに反射的に噛みつく習性があるので,不用意に近づかないようにしましょう。このように危険なムカデですが,古来,洋の東西を問わず薬効があるとされており,日本でもムカデを油に漬けた「ムカデ油」が切り傷や火傷の薬として使われました。
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キュウリグサ
キュウリグサ
春ごろに小さな青い花を咲かせる雑草。名前は葉や茎を揉むとキュウリのような匂いがすることに由来します。「タビラコ」とも呼ばれますが,同じくタビラコと呼ばれる「コオニタビラコ」とは全くの別種です。「附地菜(ふちさい)」という名前で生薬としても用いられ,全草を乾燥させたもの煎じて飲むと利尿作用があるそうです。
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イワウチワ
イワウチワ
「春の使者」という花言葉のとおり,4月頃に淡いピンクの花を咲かせて春の訪れを知らせてくれる山野草です。日本の固有種で,和名は葉が団扇の形に似ていることに由来しますが,英名では花が鈴の形に似ていることから「Nippon Bells」といいます。
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ヤマザクラ
ヤマザクラ
「花は桜木,人は武士」という故事があるように,昔から人を惹きつけてきた樹木。庭園や街中を彩るソメイヨシノは3月下旬から4月上旬にかけて一斉に咲き,散る風景も美しいことがおなじみですが,本種は4月半ばから下旬と少し遅れて咲きます。赤みを帯びた新芽とともに開花し,それが一斉ではなく,山の中でポツポツとパッチワークを紡いでいるよう。味わい深い桜です。
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ウグイス
ウグイス
「ホーホケキョ」という鳴き声を聞くと,春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。これは繁殖期の春夏に縄張を示すために発するオスだけの特別な鳴き方です。「梅に鶯」という組み合わせが有名ですが,茂みを好むウグイスが枝葉の無い梅に止まることはとても稀です。滅多に見ることのできない美しい組合せだからこそ,昔から絵や詩歌によく登場しているのかもしれません。
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キンキマメザクラの花
キンキマメザクラ
3月下旬から4月半ばに薄いピンク色の花を咲かせるサクラの一種。京都市内においては,冷涼な中北部の日当たりのよい場所にみられます。樹木としては大きくはなりませんが,複雑な枝ぶりや清楚に咲く花に美しさがあり,他の樹木との調和のなかで生育する生態から,奥ゆかしく,礼儀正しい,日本人の気質を体現している雰囲気が漂います。
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てっぺんに穴の開いたホコリタケ
ホコリタケ
別名キツネノチャブクロ。山林から公園まで広く見られるキノコです。成熟するとてっぺんに穴が開き,つつくと胞子が煙のように吹き出します。内部に胞子が形成される前の(内部が白い)幼菌は食用になり,焼いて食べると形容しがたい独特の食感があるそうですが,採取した後もどんどん胞子が作られるため,相応の準備をして臨まなければならないようです。
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ミソサザイ
ミソサザイ
全長10㎝ほどの,スズメよりも一回り小さい鳥です。とても小さなミソサザイですが,鳴き声は鋭く,森の中によく響きます。警戒しているときの動きが特徴的で,羽をバタバタさせながら激しく上下移動をします。オスはメスのために巣の外観を整え,外観が気に入ったメスが巣の内装を整えることでカップル成立となりますが,オスは子育てには参加せず,次のメスのためにまた新たな巣を作り始めます。
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