マムシグサの花 ダウンロード
マムシグサの実 ダウンロード
ダウンロード
食虫植物のような花が目を引く多年草。茎(本当は葉のさやが花茎を取り巻いたもの)のまだら模様から「マムシ」の名を冠していますが,その名に違わぬ凶悪な毒を持っています。誤って食べると口内に激痛が走り,それでも無理に飲み込むと重篤な場合は死に至ります。サトイモ科らしく根にデンプンを蓄えるため,救荒植物として毒抜きをしたうえで食べられたこともあるようですが,大変危険なので決して試さないでください。
※必ず利用規約に従ってご利用いただきますようお願い申し上げます。
カヤラン ダウンロード
カヤラン2 ダウンロード
日本固有種の着生ラン。指揮者みたいな名前は,細長い葉がカヤ(榧)に似ていることに由来するようです。樹木にくっついて生活する着生植物の一種なので,探す場合には地面ではなく樹木の幹や枝を見上げます。ちなみに,くっついているだけで栄養を奪うわけではないので,寄生植物ではありません。際立ってきれいなわけではありませんが,栽培が難しいためか,手が届く範囲にあるものはすぐに採取されてしまうようです。
ヤブミョウガの果実 ダウンロード
ヤブミョウガの花1 ダウンロード
ヤブミョウガの花2 ダウンロード
「ミョウガ」と名前にありますが,本種はツユクサ科,「ミョウガ」はショウガ科で全くの別種です。葉の形がミョウガに似ていて,藪のような場所に生えているのが由来です。ミョウガのような薬味にはなりませんが,若芽は天ぷらやおひたしにすると美味しいそうです。秋になると青紫色の実をつけます。実の中に詰まっている種子は不揃いで角ばっており,小石のようです。
キンラン ダウンロード
名前のとおり黄色の花を咲かせる地性ラン。樹木と外生菌根菌との共生系から養分を得る生態を持ち,適度に人の手が入った雑木林などに見られます。かつてはありふれたランでしたが,生育できる環境の減少やシカによる食害,乱獲のために数を減らし,京都府レッドデータブック(2015)では絶滅危惧種に指定されています。見かけても決して持ち帰ったりせず,そっと見守ってください。
カタクリ ダウンロード
カタクリの群落 ダウンロード
春の短い期間だけ見られる「春の妖精(Spring ephemeral)」と呼ばれる植物の一種。早春に葉を伸ばして地下の鱗茎に養分を蓄え,2週間ほどで地上から姿を消す,というサイクルを繰り返し,7~8年ほどかけてようやく花を咲かせます。ピンク色の花は,日が当たるときだけ開きます。栄養を蓄えた本種の鱗茎から抽出したデンプンが本来の片栗粉ですが,近年販売されている片栗粉のほとんどは,ジャガイモなどから抽出したデンプンです。