コウチュウ目(カブトムシ亜目)
オオセンチコガネ
山林内で普通に見られる甲虫。金属光沢がとてもきれいですが,名前の「センチ」は「雪隠(せっちん)」(トイレ)に由来し,動物の糞に群がる習性を持っています。動物の糞を食べる虫は糞虫と呼ばれ,ちょっと汚く感じるかもしれませんが,糞の分解を早める分解者として自然界の物質循環において重要な役割を担っています。緑色や赤色,青色など地域によって色彩変異が大きく,愛好家も多いようです。
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アオハムシダマシ
金緑色が眩しいほどに輝く,とても美しい甲虫。体長は1センチ前後と小柄ですが,存在感は抜群です。春先から初夏にかけて山野で見られ,リョウブなど白~黄色の小さな花に群がって花粉や蜜を食べます。アオハムシダマシの仲間は赤紫色に輝くアカハムシダマシやアカガネハムシダマシなど美しいものばかりなので,林内散策の際は是非探してみてください。
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ハナムグリ(ナミハナムグリ)
緑色の美しい体に白い斑点が特徴的な甲虫。アオハナムグリに似ていますが,毛が目立つ点で見分けられます。花に飛来して花粉や蜜を食べることが,「花潜り」の由来です。ハナムグリの仲間は飛び方に特徴があり,他の甲虫とは違い上翅(背中の甲)を開かず,空気抵抗を抑えて素早く飛びます。幼虫も背中で地面を歩く(しかも速い)という面妖な技を会得しており,成虫・幼虫とも移動方法に個性が光ります。
- コウチュウ目(カブトムシ亜目)
- コガネムシ科(ハナムグリ亜科)
- ハナムグリ属
- 動物
- 昆虫綱
- 節足動物門
- ハナムグリ(ナミハナムグリ)
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ドロハマキチョッキリ
珍妙な名前は「泥葉巻短截虫」と書きます。幼虫のために葉を巻いて揺籃を作るオトシブミの仲間で,ドロノキの葉を巻く+茎や葉をチョッキリ切る,が名前の由来のようです。ただ,実際にはドロノキだけでなく,イタドリやマンサクなど多くの樹種の葉で揺籃を作ります。6mm程度と小さいですが,金緑色に輝くとてもきれいな甲虫で,両肩にある赤い模様から「ベニホシハマキチョッキリ」とも呼ばれます。
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ハンミョウ(ナミハンミョウ)
赤,青,緑のカラフルな模様が輝く,とても美しい甲虫です。「昆虫界の宝石」とも呼ばれ,タマムシには及びませんが隠れファンも多いようです。一方,美しい見た目に反して獰猛な肉食昆虫で,名前の「斑猫(ハンミョウ)」は,背中に斑点があり猫のように走り回って獲物を捕らえることに由来します。森を歩く人に出会うと少し先に飛んでは着地を繰り返す習性を持っており,「ミチオシエ」「ミチシルベ」とも呼ばれます。
- オサムシ科(ハンミョウ亜科)
- コウチュウ目(カブトムシ亜目)
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- 昆虫綱
- 節足動物門
- ハンミョウ(ナミハンミョウ)
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