2011年11月03日 セミナー
「国際森林年の文化の日に森林と木の『文化』について語る公開シンポジウム」を開催しました。
平成23年11月3日(木)の文化の日に京都府立大学において,「国際森林年の文化の日に森林と木の『文化』について語る公開シンポジウム」を開催し,125名の方々が参加されました。森林に人が関わることで生まれた「文化」,人が木材を利用することで生まれた「文化」等,森林や木に関する「文化」という共通のテーマで5人の先生方に御講演をいただきました。
只木良也先生 講演の様子
岩井吉彌先生 講演の様子
小澤 普照先生 講演の様子
鎌田東二先生 講演の様子
只木良也先生からは「森林が生んだ文化-日本人の思考と行動-」というタイトルで,日本の自然・生物種の豊かさ,そこから生まれた日本人の森林型思考等についてお話しいただきました。岩井吉彌先生からは「人と森との関係-日欧の比較から-」というタイトルで,欧米の実態を紹介しながら,欧米と日本の生活の中での森や木材の利用の違いをお話しいただきました。小澤普照先生からは「モデルフォレスト運動に見る森と人との関係」というタイトルで,モデルフォレスト運動の理念や高知県檮(ゆす)原(はら)町の事例を交えながらモデルフォレストの実態,未来展望等についてお話しいただきました。鎌田東二先生からは「自然災害と日本人の自然観」というタイトルで,日本人の宗教・思想と森林(自然)の結びつき等についてお話しいただきました。原田憲一先生からは「日本列島の自然がもたらす恵みと災難-地球科学の視点から-」というタイトルで,日本列島の自然の恵み,日本に旧石器遺跡が多い理由,土の生産力等についてお話しいただきました。 どの講演も盛りだくさんの内容で,30分という講演時間では短すぎるように感じました。
皆様の御講演の後,まとめとして最後に一言ずつ講演者の皆様から御言葉をいただきました。司会の田中和博先生からは,今回の講演内容のキーワードは「近代化」であったとのお話しがありました。「近代化」で人と森林との関わりも変化してきたと考えられます。
先生方から一言
会場の様子
協議会では,人と森林との関わりについて,専門家だけではなく一般の人にも広く知ってもらうことにより,その関わりを見つめなおす良い機会になればと考え,今後もこのような取組みを継続的に行っていきたいと考えています。
( ⇒当日のアンケート結果の詳細はこちら→PDF )