京都伝統文化の森プロジェクト

お知らせ

2025年03月21日 森づくり

「キクタニギクの咲く菊渓の森づくり」を開催しました

キクタニギクは京都府レッドデータブック2015で絶滅危惧種に区分され、「和名のもとになった京都市東山区菊谷では絶滅」と

記されています。そんな東山区菊谷にて、平成28年度より開催してきたキクタニギクの植栽活動は、今年度で9回目となります。

今年度は、植栽予定箇所の整備を行う「刈り払い活動」と、キクタニギクを植える「植栽活動」を2日間にわたり開催しました。

 

 

◆令和7年3月5日(水)開催「刈り払い活動」の様子

 

植栽する予定のエリアには、現在多くササが自生しており、そのままキクタニギクを植栽してもササが邪魔をし、

充分に成長しません。そのため、植栽予定のエリアに生えているササを手鎌で刈り取りました。

 

 

作業前

作業後

 

この日は19名の方にご参加いただきましたがが、あいにくの雨模様で、雨具を着用しての作業となりました。

約1時間、雨の中大変な作業でしたが、みなさまのおかげで植栽できる状態となりました。

 

 

 

◆令和7年3月15日(土)開催「植栽活動」の様子

 

最初に、本協議会の高田アドバイザーによる森づくりの解説があり、次に植彌加藤造園株式会社の太田氏より

植栽方法の実演がありました。

植栽方法の実演

散策の際に楽しんでいただけるよう、遊歩道沿いや、目線の高さとなる斜面に植栽を行っていただきました。

1つの植穴に複数の苗を寄せ植えする「巣植え」で、1箇所につき2~4株を約30箇所に植栽し、

1時間ほどで合計111株のキクタニギクを植栽することができました。

 

植栽の様子

植栽の様子

急斜面を登っての作業

地面が乾きにくいよう苗木の周りに石を敷く

 

最後に、菊渓の森づくりのフィールドである高台寺山国有林を管理している林野庁近畿中国森林管理局京都大阪森林管理事務所の

氏橋所長より御挨拶をいただき、終了しました。

 

ご参加いただいた40名のみなさまありがとうございました。