京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
写真をご利用いただくことも可能です。詳細は利用規約をお読みください。
カタクリ
カタクリ
春の短い期間だけ見られる「春の妖精(Spring ephemeral)」と呼ばれる植物の一種。早春に葉を伸ばして地下の鱗茎に養分を蓄え,2週間ほどで地上から姿を消す,というサイクルを繰り返し,7~8年ほどかけてようやく花を咲かせます。ピンク色の花は,日が当たるときだけ開きます。栄養を蓄えた本種の鱗茎から抽出したデンプンが本来の片栗粉ですが,近年販売されている片栗粉のほとんどは,ジャガイモなどから抽出したデンプンです。
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アカゲラのおしり
アカゲラ
おなかの下あたりが赤いのが特徴のアカゲラ。アカゲラは昆虫類やクモ類などの節足動物や木の実を食べ,樹液を舐めて生活しています。かなりの雑食で,シジュウカラの巣を襲うことも,カナヘビを食べることもあるようです。
普通,ドラミングはエサを食べるときやなわばりを主張するときに行いますが,アカゲラは音を鳴らすのが好きなようで,自由気ままなドラミングをすることがあります。
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イカリソウの花
イカリソウ
花の形が,船を停泊させる錨に似ているから「錨草」。紫色の花は,濃淡の差が大きく,鮮やかな色彩のものから白っぽいものまで幅広く見られます。「淫羊霍(いんようかく)」という名で生薬としても知られ,精力剤としての効果があるほか,冷え性や腰痛にも効くようです。開花期である5~6月頃に葉と茎を刈り取り,乾燥させて利用されます。
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アオゲラ
アオゲラ
日本の固有種で,学名の一部に「awokera」という日本での呼び名が使われています。
頬が赤く,おなかに黒い縞模様があるのが特徴です。
キツツキの仲間なので,くちばしで木をたたくドラミングを行いますが,ドラミングの音で他のキツツキの仲間と区別するのは難しいので,「ピョーッピョーッ」という鳴き声をヒントにアオゲラを探しましょう。声は聞こえど姿は見えず,ということはよくあります。
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モリアオガエルの卵
モリアオガエル
名前のとおり森に棲むカエルです。普通,茶色の斑模様が入った緑色をしていますが,鮮やかな緑一色の個体もいます。6月頃,池などの水面に張り出した木の枝に白い泡の塊をつくり,この中に卵を産みます。孵化したオタマジャクシは水面に落ちますが,落ちた途端に待ち構えていたイモリに食べられてしまうこともしばしば……。森林の減少のため,地域によっては絶滅危惧種に指定されています。
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アセビの花
アセビ
観賞用として人気のある常緑低木。万葉集にもその名が見られ,古くから庭木として親しまれてきました。一方で殺虫剤にも利用された有毒植物でもあり,馬が食べると毒で酔ったようにふらつくことから「馬酔木(あせび)」の名前があります。その毒性によりシカに食べられないため,シカの密度が高い森林で多く見られます。
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ノアザミの花
ノアザミ
紫色の細長い花びら(本当は筒状花)が集まった花が特徴的な多年草。春から夏にかけて花を咲かせます。葉や新芽は食用になり,天ぷらなどにして食べられますが,棘が多いので採取の際には怪我をしないよう気を付けましょう。花の中には細長い姿が馬に似ている虫が潜んでおり,「アザミから出てくる馬」に因んで「アザミウマ」という名がつけられています。
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ウラジロの群落
ウラジロ
大型のシダの一種。葉の裏が白く,これが名前の由来になっています。鏡餅やしめ縄など正月の飾りに使われますが,この理由には諸説あるようです。林内の日当たりの良いところに生え,しばしば大群落を形成します。新芽が伸びると,さらに先端が二又に分かれて伸び,群落では宇宙生物の軍勢がカタツムリのような目を伸ばしているようにも見えます。
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ウリカエデの花
ウリカエデ
散策道沿いなど明るい林縁部によく見られる落葉樹。葉にイロハモミジのような切れ込みはありませんが,プロペラ型の種子からカエデの仲間だとわかります。4~5月には若葉と共に花を広げ,夏季は小ぶりな葉の緑色が鮮やかで,秋には紅葉と,様々な表情を見せてくれます。ウリハダカエデと同様,樹皮の縦筋模様でも見分けることができます。
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ハイゴケ
ハイゴケ
日本全国の至る所で見られるコケ。地を這うように広がることが名前の由来です。木漏れ日のような強過ぎない日の光が当たる場所を好み,岩の上や道端等にフカフカした群落を形成します。入手しやすいうえに乾燥に強く,屋上緑化や苔玉などに広く利用されています。丈夫で育てやすいコケですが,蒸れには弱いため,密閉型のコケリウム(苔テラリウム)には向いていません。
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カナヘビ
カナヘビ(ニホンカナヘビ)
名前に「ヘビ」とありますが,実際はトカゲの仲間です。「可愛らしい蛇」→「愛蛇(かなへび)」が名前の由来とも言われます。ニホントカゲに比べると尾が長く(全長の2/3から3/4)スレンダーな体型です。また,鱗に光沢がなく表面がザラザラしているのも特徴で,ニホントカゲとは容易に見分けられます。塀を登ることができるため市街地にも適応しており,庭先などの身近なところでも見られます。
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アオキの実
アオキ
雌雄異株の常緑低木。真冬でも枯れずみずみずしい緑色をしています。3月から5月にかけて小さな紫色の花を咲かせ,雌株には1月頃に赤い実が成ります。庭木として利用されるほか,雑木林に自生しますが,シカの大好物であるため,シカのいる森では少なくなっています。
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