京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
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ホオノキの花
ホオノキ
40cmにもなる大きな葉が特徴的な落葉高木。葉は「朴葉(ほおば)」と呼ばれ,芳香と殺菌作用があるため,食材を包むのに用いられます。京都市の花脊地域では,きな粉をふりかけた豆ごはんを朴葉で包み,田植え作業のお弁当にしていました。また,火に強い性質もあり,飛騨地域には朴葉に味噌とキノコやネギなどを載せて焼く「朴葉味噌」という郷土料理があります。
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ヤマボウシの実
ヤマボウシ
庭木や街路樹としても利用される落葉高木です。白い花びら(本当は総苞片)を法衣に,中央の球(本当は花)を坊主頭に見立てて「山法師」の名がつけられています。熟した実は食べることができ,ビワやマンゴーのような甘さがありますが,シャリシャリ,ジャリジャリとした食感は好みが分かれるかもしれません。
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ナミテントウの幼虫
ナミテントウ
ごく普通に見られるテントウムシ。黒地に赤紋,赤地に黒紋,赤や黄色の無地など,模様のバリエーションが豊富なのが特徴です。幼虫も成虫も植物に付くアブラムシを食べる益虫で,生物農薬としても利用されています。一方,性質はかなり獰猛で,もともとナミテントウがいない地域に導入すると,在来のテントウムシを捕食して悪影響を及ぼすようです。
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カエンタケ
カエンタケ
火炎のように赤く伸びるキノコです。非常に強い毒を持っており,食べると命の危険があり,死に至らなくても後遺症が残る可能性があります。また,触れただけでも皮膚がただれることがあるため,見つけても近づかないでください。見た目が似ている「ベニナギナタタケ」という食用キノコがありますが,よほど自信がない限り手を出さない方が良いでしょう。
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アカハライモリ
アカハライモリ
赤いおなかがチャーミングな日本固有種のイモリ。よたよたと歩く様子も可愛らしいですが,フグ毒として知られる猛毒「テトロドトキシン」を有するので,食べてはいけません。「イモリの黒焼き」が惚れ薬として知られていますが,これは服用するのではなく,相手に振りかけるものです。尾や脚が切れても元通りになり,心臓や脳の一部を切り取られても再生する驚異的な能力を持っており,再生医療へ応用が期待されています。
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ニワハンミョウ
ニワハンミョウ
ハンミョウの一種。一見,カラフルで美しいハンミョウ(ナミハンミョウ)とは似ても似つかない褐色の地味な色合いですが,じっくり観察すれば,見る角度によって青や緑の光沢を帯びるなかなかに味わいのある美しさがわかります。肉食性で大きな顎を持つため,とても厳つい顔をしています。噛まれると痛いので,触れる際は気を付けましょう。
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オオイヌノフグリの花
オオイヌノフグリ
春先に瑠璃色のきれいな花を咲かせる雑草。道端などいたるところで見られますが,実は帰化植物で,もともとは日本になかった種です。「フグリ」とは陰嚢(キン○マ)のことで,犬の陰嚢に似た果実が由来です。花に因んだ「星の瞳」というロマンチックな別名もあります。「デカい犬のキ○タマ」なんかより,こちらを標準和名にした方がよかったのではないでしょうか。
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ノコギリクワガタ♂
ノコギリクワガタ
ノコギリのような歯が並ぶ,牡牛の角のような大顎が特徴的なクワガタムシ。野生下では生息環境が重なるミヤマクワガタと争うことが多いようです。上から相手を挟み投げ飛ばすミヤマクワガタに対し,ノコギリクワガタはこれに加えて下から相手を挟んで投げることもでき,相手の体格に合わせて戦法を変えられるため優位に立っています。雄々しい姿がカッコよく,個体数も比較的多いことから愛玩用に飼育されることも多い種です。
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シオヤアブ♀
シオヤアブ
大型のムシヒキアブ。雄は尻尾(腹部先端)に白い毛が密集し,これが塩に見えることから「塩屋虻」と名付けられました。背後から獲物に襲い掛かり,口吻を突き刺して一撃で仕留める奇襲技を得意とし,ときにスズメバチやオニヤンマなどの強豪昆虫まで捕食することから,しばしば日本昆虫界最強の一角としてその名が挙げられます。ただ,奇襲に特化しているため,正面からぶつかると前述の強豪昆虫には歯が立たないようです。
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キンラン
キンラン
名前のとおり黄色の花を咲かせる地性ラン。樹木と外生菌根菌との共生系から養分を得る生態を持ち,適度に人の手が入った雑木林などに見られます。かつてはありふれたランでしたが,生育できる環境の減少やシカによる食害,乱獲のために数を減らし,京都府レッドデータブック(2015)では絶滅危惧種に指定されています。見かけても決して持ち帰ったりせず,そっと見守ってください。
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地面で休むオニヤンマ
オニヤンマ
日本最大のトンボで,雄々しく飛ぶ姿は圧倒されるほどの大きさです。さらに高い飛翔能力,そして肉食昆虫ならではの獰猛さも兼ね備えており,日本昆虫界最強の一角と言えます。決まったコースでナワバリをパトロールするので,このコースを見極めて待ち構えると捕まえやすいようです。顎が非常に強く,噛まれると出血することもあるので,捕まえる際には気を付けましょう。
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サンショウ
サンショウ
葉や花,果実などいろいろな部位が香辛料として利用される落葉低木。葉は香りと彩りが良く,実は「山椒は小粒でもぴりりと辛い」ということわざがあるように,独特の辛味が特徴です。辛味の元である「サンショオール」は毒性があるので食べ過ぎには気を付けましょう。中国では同属別種のカホクザンショウが利用されており(花椒),中華料理の辛味を表す「麻辣(マーラー)」の「麻」は花椒の痺れるような辛さを指します。
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