京都市内の森で撮影した生き物の写真を掲載しています。(毎週水曜日に更新)
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タネツケバナの花
タネツケバナ
農業とかかわりの深い雑草。田植えに向けて稲の「種」を水に「漬け」発芽させる時期に,田んぼの周りで花を咲かせることが名前の由来です。若葉は食用にすることもでき,アイヌ料理では近縁種の「アイヌワサビ」が香辛料として利用されています。近年,本種によく似た帰化植物「ミチタネツケバナ」が増えており,こちらは果実が直立し,花よりも高くなることで見分けられます。
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セントウソウの花
セントウソウ
森林内でよく見られる,日本固有種の多年草。春の訪れを告げるかのように春先に咲く小さな白い花は,花の少ない季節ということも相まって目を引きます。漢字では「仙洞草」と書きますが,由来はよくわかっていないそうです。葉がキンポウゲ科のオウレンに似ていることから,「オウレンダマシ」とも呼ばれます。
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小ぶりなカンゾウタケ
カンゾウタケ
鮮やかな赤色に加え直径10~20cmと大型なため,森林内でひときわ目立つキノコ。肝臓に似た外見から「カンゾウタケ」の名を持ち,断面が霜降り肉に似ていることからアメリカなどではビーフステーキに例えられ,見た目に反して味は酸っぱいという曲者です。肉と思って食べると面食らいますが,カンゾウタケと認識していればバター炒め等で美味しく食べられます。生食する場合は丁寧に洗いましょう
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飛び立つビロウドツリアブ
ビロウドツリアブ
ツリアブの一種。小柄ながら高い飛行能力を持ち,ホバリングすることができます。この様子が上から見えない糸で吊られているように見えるため,「吊虻」の名があります。アブらしからぬモフモフした可愛らしい見た目で人気の高い種です。顔の正面に伸びた口吻がちょっと物騒な印象ですが,これは花の蜜を吸うためのもので,敵や獲物に突き刺すためのものではありません。春先に明るい林縁などで見られます。
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実をつけたネズの若木
ネズ
固く鋭い葉が特徴的な針葉樹です。「ネズ」の名は,鋭くとがった葉をネズミ除けに利用したことに由来する「ネズミサシ(鼠刺し)」が縮まったものです。果実は生薬の杜松子(トショウシ)として,利尿や鎮咳に利用されてきました。近縁種であるセイヨウネズの実は「ジュニパーベリー」と呼ばれ,ジンの香りづけやジビエ料理などに利用されています。
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タカノツメの黄葉
タカノツメ
山地に自生する雌雄異株の落葉小高木です。その名は,冬芽が鷹の爪によく似ていることに由来しています。春の新芽は天ぷらやお浸しなど食用にもされます。その苦みから春らしさを感じられるかもしれません。3出複葉で秋期に美しく黄葉し,森を彩ります。
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ソヨゴの花
ソヨゴ
山地の林内や林縁部に自生し,庭木としても人気が高い常緑樹です。冬でも青々とした葉が風にそよぐことから,その名がついたとも言われます。葉は,縁にギザギザがなく,波打っているのが特徴です。秋ごろに愛らしい赤い実をつけます。地域によって個体数にばらつきがあり,京都市内においては,山地に多く見られ,ソヨゴだらけの場所もあります。
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サワグルミ果穂
サワグルミ
川沿いの砂礫地に見られるクルミの仲間です。実は小さく,オニグルミのように食用にはなりません。高木でまっすぐ生育するので,トチノキ,カツラなどと混生し,渓畔林を構成します。また,生長が非常に早く,渓畔林の構成種の中ではパイオニア的な種類でもあります。果穂が長く垂れ,奇数羽状複葉であるので,簡単に見分けられます。
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ウラジロノキの花
ウラジロノキ
ウラジロと名の付く植物は多々あり,本種はシンプルに「ウラジロの木」の名がついています。京都市内においては,東山の山々の稜線にポツポツと見られます。5月頃に小さな花を多数咲かせますが,高い位置にあることが多く,なかなか気づきません。秋に見られる赤い実と黄金色に染まった葉もとてもきれいです。季節ごとに楽しめる樹木ですので,山を歩くときに見つけてみましょう。
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倒木に留まるアキアカネ
アキアカネ
赤とんぼの代表種。狭義には,本種だけを赤とんぼとすることもあります。童謡「赤とんぼ」が日本の歌百選に選ばれており,日本人に最も馴染みのある昆虫と言えます。名前のとおり秋空を飛ぶ姿が印象的ですが,秋に羽化するわけではなく,5月から6月にかけて羽化して盛夏を涼しい山地や高原で過ごし,秋になると平地に降りて来て身近なところで見られるようになります。
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ナギナタタケ
ナギナタタケ
雑木林などの地面に生えるキノコ。薙刀に形が似ているためにこの名がありますが,カラフルな色合いのため,あまり「武具」という厳めしいイメージは湧きません。キソウメンタケに似ていますが,キソウメンタケが1本ずつ生えるのに対し,本種は束になって生えるという特徴があります。毒はなく食用にできますが美味しくないため,あまり食べられることはないようです。
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ひっそりと生えるモウセンゴケ
モウセンゴケ
湿地に生育する食虫植物。葉に生えている赤い毛の先端から甘い匂いがする粘液を出し,これにくっついた虫を包み込んで消化します。生きていくのに最低限必要な栄養は光合成で作れますが,虫から栄養を補うことで成長が良くなるようです。また,この赤い毛のため群生地では毛氈(もうせん)を敷いたように見えることが,名前の由来になっています。怪しげな佇まいですが,意外にも白く愛らしい花を咲かせます。
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