脊索動物門(脊椎動物亜門)
ヤマガラ
とっても芸達者なヤマガラは,平安時代から人々に愛されてきた記録が残っています。昭和の半ばには縁日などでおみくじを引く芸を披露していたため,馴染みのある方もいるかもしれませんが,鳥獣保護法の制定とともにこういった姿は見なくなりました。 エゴノキに実がつく10月~11月頃にエゴノキを観察していると,大好物に寄ってくるヤマガラを発見することが出来るかもしれません。
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ニホンヒキガエル
別名「ガマガエル」。ガマガエルといえば自来也をはじめ忍者が乗っているイメージですが,実際はあまり飛び跳ねずのそのそ歩く,活劇に似合わない鈍重なカエルです。身を守るために耳腺から出す毒は「蟾酥(せんそ)」と呼ばれ,抗炎症作用などの薬効もありますが,傷薬として有名な「ガマの油」には入っていません。北大路魯山人曰くヒキガエルの肉は鶏のむね肉より美味とのことですが,蟾酥は苦いようです。
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クロツグミ
クロツグミは初夏に日本にやってくる夏鳥で,鳴き声のレパートリーが群を抜いていることで有名です。さえずりの最初に使う音節だけでも1個体が5~15種類ほど持っており,そのあとの組合せとさえずりの速度により様々な鳴き声を披露してくれます。減少傾向は見られませんが,個体数が少ないため,京都府レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されています。
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ヤマカガシ
赤と黒の派手な模様から黒っぽい地味な色まで色彩の変異の幅が広いヘビ。かつては無毒と思われていましたが,顎の奥に毒牙を持つことがわかっています。深く噛まれなければ毒は注入されませんが,毒性が強いうえに血清の製造も難しくなりつつあるため,今後は噛まれると命に関わるヘビになるかもしれません。この毒は主に獲物の捕食に使われますが,身を守るための毒も持っており,敵に襲われると頸部の毒腺に蓄えたヒキガエル由来の毒を撒き散らします。捕食用と自衛用,2種類の毒を持つ珍しい毒ヘビです。
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ウグイス
「ホーホケキョ」という鳴き声を聞くと,春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか。これは繁殖期の春夏に縄張を示すために発するオスだけの特別な鳴き方です。「梅に鶯」という組み合わせが有名ですが,茂みを好むウグイスが枝葉の無い梅に止まることはとても稀です。滅多に見ることのできない美しい組合せだからこそ,昔から絵や詩歌によく登場しているのかもしれません。
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ミソサザイ
全長10㎝ほどの,スズメよりも一回り小さい鳥です。とても小さなミソサザイですが,鳴き声は鋭く,森の中によく響きます。警戒しているときの動きが特徴的で,羽をバタバタさせながら激しく上下移動をします。オスはメスのために巣の外観を整え,外観が気に入ったメスが巣の内装を整えることでカップル成立となりますが,オスは子育てには参加せず,次のメスのためにまた新たな巣を作り始めます。
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ニホンアマガエル
日本のカエルの代表種。雨の前後には一斉に鳴く声を聞くことができ,夜になると明かりに集まる虫を食べるため街中にも現れるなど,最も身近なカエルと言えます。カエルと聞くと本種をイメージする方も多いのではないでしょうか。通常は緑色ですが,周囲の環境に合わせて色を変えることができるため,時にカエルとは思えない色になっています。体表の粘液は強い毒性を持っているので,触った場合は必ず手を洗いましょう。
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センダイムシクイ
鳴き声が特徴的で「焼酎一杯グィーッ」や「鶴千代君ーッ」という空耳が有名です。名前の由来も「千代,千代(ちよ,ちよ)」と聞こえるさえずりを音読みして「センダイ」という名前に繋がったとされています。 春に日本へやってきて秋に去っていく夏鳥で,5月~7月にかけて繁殖し,たまにツツドリに托卵されます。
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カケス
カラスの仲間ですが,翼に一筋の美しい青い羽があるのが特徴です。冬を越すためにカシやナラ,クリ等といった木の実をせっせと樹皮の間等に集めています。カケス自体はジェージェーとしゃがれた大きな声で鳴きますが,実はモノマネ名人で,他の鳥の鳴き声だけでなく,チェーンソーや枝打ちの音を真似することもあります。
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ニホンリス
日本固有種のリスです。「リス」と聞くと縞模様のあるシマリスをイメージする方が多いかもしれませんが,シマリスは国内では北海道にしか分布していません。灰褐色の地味な色合いですが,木々を飛び移りながら走る姿は愛らしく,森で見かけるとちょっぴり嬉しくなります。松ぼっくりを好んで食べ,食べた後にはエビフライを残します。
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アカハライモリ
赤いおなかがチャーミングな日本固有種のイモリ。よたよたと歩く様子も可愛らしいですが,フグ毒として知られる猛毒「テトロドトキシン」を有するので,食べてはいけません。「イモリの黒焼き」が惚れ薬として知られていますが,これは服用するのではなく,相手に振りかけるものです。尾や脚が切れても元通りになり,心臓や脳の一部を切り取られても再生する驚異的な能力を持っており,再生医療へ応用が期待されています。
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タゴガエル
山に棲むカエルです。水辺の岩の隙間などに身を隠しながら「グゥ,グゥ」「ゴッゴッ」と低い声で鳴きます。人気(ひとけ)のない山中で,どこからともなくこのカエルの鳴き声が聞こえてくると,ちょっと不気味です。伏流水に産卵するという珍しい習性を持ち,孵化したオタマジャクシは餌を食べず,体内に蓄えた卵黄の栄養だけで成長します。同じく山に棲むヤマアカガエルに似ていますが,口周りの模様や水かきなどで見分けられます。
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モリアオガエル
名前のとおり森に棲むカエルです。普通,茶色の斑模様が入った緑色をしていますが,鮮やかな緑一色の個体もいます。6月頃,池などの水面に張り出した木の枝に白い泡の塊をつくり,この中に卵を産みます。孵化したオタマジャクシは水面に落ちますが,落ちた途端に待ち構えていたイモリに食べられてしまうこともしばしば……。森林の減少のため,地域によっては絶滅危惧種に指定されています。
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コガラ
コガラの特徴としてよく挙げられるのは,ベレー帽を被っているように見える頭の模様です。同じシジュウカラ科のハシブトガラと非常によく似た見た目をしていますが,ハシブトガラが軽やかでスタッカートの利いた鳴き声であるのに対し,コガラは「フィーフィーフィー」といった柔らかな口笛のような鳴き声をしています。また,果実から器用に種子だけを取り出し果肉は捨ててしまうという,結構グルメなところもあります。
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