清水寺から高台寺(5月)

□ 「清水小学校森林学習」を実施しました。

平成22度を最後に統合された清水小学校の小学生を対象に,東山森林学習を実施しました。

講師に協議会 専門委員の京都女子大学 教授 高桑進先生をお迎えし,2年生を対象に「シイの実を食べてみよう」(平成22年10月26日(火)),「ウラジロのしめ縄を作ろう」(平成22年12月7日(火)),3・4年生を対象に「ナラ枯れの現状と東山について」(平成22年12月10日(金))という内容で,お話をしていただきました。


■ 2年生「シイの実を食べてみよう」(平成22年10月26日(火))

2年生全員で高台寺山国有林へ行きました。山の中で落ちているシイの実を拾ってから,貯水池の近くで,「高台寺山の秋を探そう」という内容で,子供たちの自由な発想を活かし,自分たちで遊ぶ方法を探しました。
まず始めに,高桑先生が草花での遊び方を紹介しました。オオバコの葉を使ったマジックに,子供達も自分たちでも出来るかな・・と興味津々。



しかし,一番人気だったのは,ササで竿を作っての「ザリガニ釣り」。1人がザリガニを見つけると,全員ザリガニ釣りに熱中・・・。とったザリガニを,どこからか拾ってきたバケツに入れ,「見て!見て!」と大はしゃぎでした。中には池に落ちそうになっていた子も。短い時間でしたが,「森での遊び」を満喫しました。



学校に戻ってからは,調理室でシイの実を炒って食べてみました。始めは恐る恐る食べていた子供達でしたが,食べてみると「美味しい!」の声。高桑先生が事前に準備してくれていたムクの実やオニグルミも味見して,森の木の実が食べられるということを知りました。



■ 2年生「ウラジロのしめ縄を作ろう」(平成22年12月7日(火))


10月の「シイの実を」を食べてみようで,すっかり高桑先生こと「ドクター・スス」と仲良しなった2年生。まず,始めにドクター・ススから,しめ縄を飾る理由やウラジロを使う理由などの説明がありました。ウラジロは,高台寺山国有林から取ってきたウラジロを使いました。
説明を聞いた後に,実際にしめ縄を作ってみました。藁はドクター・ススが用意した「もち米」の藁を使いました。藁を柔らかくする作業→藁を編む作業→紙垂(しで)を作る作業→紙垂(しで)とウラジロをしめ縄に飾る作業で完成です。
藁を編む作業が子供達には難しかったのか,「どうすんの?」とか「これでいいの?」という声が続出。藁を編むには,「ある程度の手の大きさ」と「手の力」が必要なのです。完成できるのかと不安もよぎりましたが,ほぼ全員が予定通り,給食までに自分達でしめ縄を作り上げることができました。
日本の伝統的なしめ縄を作る作業を通して,日本の伝統や人と自然との繋がりを学べた良い機会になったと思います。



■ 3・4年生「ナラ枯れの現状と東山について」(平成22年12月10日(金))


今回は3年生と4年生を対象に「ナラ枯れの現状と東山」について森林学習を行いしました。
始めに学校で「ナラ枯れの現状について」のビデオ鑑賞を行いました。その中で,ナラ枯れの現状や,ナラ枯れの発生するメカニズムについて学びました。
その後,東山に登り,高桑先生から,現在,東山ではシイがたくさん増えすぎていること,シイは食べられること,東山でもナラ枯れが広がっていることなど,東山の現状についてのお話を聞きました。
それから,みんなで落ちているシイの実を拾いました。大きい実を探したり,拾った数を競ったりして,みんな夢中で拾いました。短い時間でしたが,たくさんのシイの実を拾うことができました。拾ってきたシイの実は調理室で炒ってから,みんなで美味しくいただきました。



東山あるシイはどんどん広がりつつあり,懸念されていますが,このように人々に恵みももたらしてくれます。子供たちが大きくなってからも,この経験を忘れずに,「生まれ育った東山の森」を守る気持ちを持ち続けてもらえればと思います。

協議会では,今後も京都大阪森林管理事務所と連携し,このような小学校との連携活動も行っていきたいと考えております。